「静岡SF大全」へのご招待

大阪在住だが、どうしてもという時には渋々東京へ行かざるを得ない。忙しいので当然新幹線を使う。もちろんひかりやこだまではなく、のぞみである。したがって名古屋の次はすぐに新横浜か品川。列車の中でSF本に熱中していると、このふたつの駅の間に横たわる広大な土地があることは、なかなか意識に上ってこない。
 だが、18切符を片手に東海道線を乗り継ぐならば、見える光景は一変する。浜名湖、天竜川、行けども尽きぬ緑の茶畑、橙の蜜柑、そして青い駿河湾。世界四大バイクメーカーのうちYAMAHA、スズキが本拠を置き、ホンダも発祥の地だ。タミヤ模型も本拠はここであり、バンダイはガンプラの生産拠点であるホビーセンターを置く。(※)。さらに続くは大井川鉄道、富士山、伊豆…一気に旅の主役へと躍り出るのだ。
 そんな静岡を舞台にしたSFはないか。実行委員会に問われてはたと困った。確かに静岡の伸縮自在な存在感はSF的だが、「静岡SF」はあるのだろうか?
 むろんあるのだ。しかもかなり意外な顔ぶれが。
 大反響を巻き起こした「東京SF大全」を受けて、「静岡SF大全」も私たち評論賞チームが担当させていただくことになった。大量すぎて絞り込むのに苦労した「東京SF」と比べても、いやいや、なかなか、侮れない。探せば、ここにも、あそこにも、あるある――ある。まさかあの作品が静岡SFだったなんて。私たちも驚いた。ぜひその驚きを共有していただきたい。
 そしてもし「なぜあの作品がないのだ」と思われるのであれば、ぜひ情報をお寄せいただきたい。水面下に潜む「静岡SF」は、まだまだたくさんあるはずである。
                    (評論賞チーム代表・高槻真樹)

※12月24日追記・素研管理人のakaponさんから記述の誤りについてご指摘をいただきました。akaponさん、不勉強で申し訳ありませんでした。ご指摘感謝いたします。表現をこのように変更させていただきました。

(誤)YAMAHA、スズキ、ホンダ、カワサキ。世界四大バイクメーカーのすべてがここにある。バンダイ発祥の地もここであり、タミヤ模型もここに本拠を置く。

(正)世界四大バイクメーカーのうちYAMAHA、スズキが本拠を置き、ホンダも発祥の地だ。タミヤ模型も本拠はここであり、バンダイはガンプラの生産拠点であるホビーセンターを置く。

※2011年1月3日追記

「静岡SF大全」は、毎月、第1月曜日・第三月曜日にアップしていきます。

お読みになっていただけたら、幸いです。